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中国国籍(中国人)の方が家族で帰化申請をする場合の手続きの流れについて
中国国籍(中国人)の方が家族で帰化申請をする場合の帰化申請の手続きの流れについて1つの事例から考えて書いていきます。
実際には申請者の生活状況によって、必要となる書類なども変わってはきますが、中国国籍の方が帰化申請をする場合における手続きの流れについてのイメージとして参考になれば幸いです。
中国国籍(中国人)の方が家族と一緒に帰化申請をする場合の事例
事例1
- 依頼者:Aさん
- 国籍:中国
- 年齢:30代後半
- 職業:会社員
- 在留資格:永住権
- 家族構成:中国人の妻(専業主婦)と娘(5歳)との3人家族
- 申請者、妻ともに初婚
- 申請者、妻の父母ともに初婚
なお妻とは日本で結婚しており、娘は中国で出生している。
日本の会社に就職しており、昇進なども含め、今後も日本で働くことを決意したため、帰化申請をすることで日本国籍を取得したいと考えている。
今回のケースでは最近多くなっている妻は帰化をせずに、依頼者の男性と娘の2人だけ帰化をするとうケースで考えてみる。
帰化申請に必要となる書類について
上記ケースの場合において必要となる書類については
- 親族の概要を記載した書面
- 履歴書
- 帰化許可申請書
- 帰化の動機書
- 国籍証明書
- 出生公証書
- 結婚公証書
- 結婚証の写し
- 親族関係公証書
- 中国語書類の翻訳文
- パスポートの写し
- 住民票
- 生計の概要を記載した書面
- 在勤・給与証明書
- 源泉徴収票
- 納税証明書
- 課税(非課税)証明書
- 自動車の運転免許証の写し(表裏)
- 運転記録証明書
- 土地・建物の登記事項証明書
- 居宅付近の略図
- 勤務先の略図
- 児童手当も写し(通帳のコピー)
などが必要となってきます。
帰化申請に必要な書類の詳細について
上記事例における帰化申請に必要な書類の詳細については
親族の概要を記載した書面について
申請者を除く親族の住所、氏名、年齢、生年月日、交際の有無、帰化に賛成or反対、電話番号などを記載していきます。
なお申請者を除くということですので、今回のケースにおいては、申請者の男性と娘は記載する必要はありません。
また、申請者と妻の父母についても記載していく必要があり、仮に父母が中国(外国)に在住している場合は、国外と国内の2枚に分けて記載していく必要があります。
つまり、このケースでは妻についての親族の概要を記載した書面と中国に在住している父母についての親族の概要を記載した書面の2枚を作成する必要があります。
親族の概要については、以下の記事でも詳細に解説しています。↓
履歴書について
申請者の出生から現在までの、学歴、職歴、結婚時期、子供が生まれた時期、住所の変遷などを記載していきます。
また、過去5年間の海外への渡航歴なども記載していきます。
履歴書については、15歳未満は不要となりますので、子供の履歴書を作成する必要はありません。
帰化許可申請書について
帰化許可申請書には帰化後の姓・名や帰化後の本籍地などを記載していきます。
また帰化許可申請書には5cm×5cmの写真を添付する必要があります。
15歳未満の子供については、父母の間に子供が写真に写るように撮る必要がありますので、注意が必要です。
つまり、子供の写真には家族3人が写ることになります。
帰化許可申請書については、以下の記事で詳しく解説しています。↓
帰化の動機書について
帰化の動機書とは、何故帰化をして日本国籍を取得したいのか?などといった帰化の動機を記載していかなければなりません。
将来のことや日本国籍を取得してどのような社会貢献をしていきたいのか。といったことも書いていきます。
この帰化の動機書は申請者が自筆をしなければなりませんので、代筆やパソコンなどを使用して作成することはできません。
また、15歳未満の子供は帰化の動機書は不要になっています。
国籍証明書について
国籍証明書は、中国大使館で取得しなければなりません。
しかし、国籍証明書は中国国籍からの離脱を申請するものになりますので、国籍証明書以外の帰化申請の書類が全てそろってから、法務局から取得の指示があってから取得することをお勧めします。
つまり、国籍証明書は最後の最後に取得することになります。
国籍証明書については以下の記事で詳しく解説をしています。↓
中国大使館へのアクセス
中国大使館については、以下を参照してください。↓
所在地:大阪府大阪市西区靱本町3-9-2
受付時間:月曜日〜金曜日(中国、日本の休日は除く)9:00〜12:00
電話番号:06-6445-9481
中国大使館のホームページ
今回のケースにおける、帰化申請手続きの簡単な流れをまとめると
- 1、行政書士に相談
- 2、書類の収集、作成
- 3、中国語書類の取得
- 4、法務局へ申請
- 5、面接
- 6、帰化の許可、不許可の決定
- 7、帰化後における役所への届出など
という流れになります。
まとめ
概ね中国国籍(中国人)の方の帰化申請の流れは上記のように進めていきます。
中国国籍の方で帰化申請をご検討中の方は是非、参考にしてみてください。
しかし、帰化申請は申請者の生活状況などによって、帰化をするための難易度や、必要となる書類が異なってきますので注意が必要です。
まずは、自身がどの書類が必要となり、またどの書類が不要になるのかを把握してから帰化申請をすることお勧めします。