電話でのお問い合わせ(☎06-6809-2755)
帰化申請後の面接ではどのようなことを聞かれるの?
帰化をするためには、帰化申請をするための書類を法務局へ提出後に面接を受ける必要があります。
この面接は概ね帰化申請後2から3ヶ月後に、法務局の担当官から本人へ直接連絡があり、面接の日程が決定します。
帰化申請における相談では、「面接ではどのようなことを聞かれるのでしょうか?」と言った質問を多く受けます。
今回は、帰化申請後に行われる面接について考えていきます。
帰化申請をご検討中の方は参考にしてください。
帰化申請については以下の記事も良く読まれています。↓
面接前に追加書類の提出の連絡があることも
帰化申請の書類を提出すれば、一段落という訳にはいかず、その後面接を受ける必要があります。
この面接時に追加書類の提出を求められることがあります。
例えば、
- 直近の給与所得を証明する書類(在勤及び給与証明書や給与明細書)
- 住宅ローンなどがある方は、ローンの詳細がわかる書類
- 金融機関の預金通帳
などの必要書類を求められることがありますので、法務局の担当官の指示に従わなければなりません。
面接ではどんな質問をされるの?
帰化申請後の面接では、基本的に作成、収集した帰化申請の書類に基づいて面接を受けることになります。
例えば
- 履歴書に記載した居住歴
- 父母の生年月日
- 会社員の方は現在の仕事内容
- 個人事業主や経営者の方は仕事内容
- 婚姻している方は、配偶者と結婚するに至った経緯
- 帰化の動機書に記載した動機書の内容
といったことを質問されます。
つまり、まずは申請書類と質問に対する答えが矛盾しないようにしなければなりません。
過去の事故の質問をされることも
帰化申請に必要な書類の一つに過去5年間の運転記録証明書を提出する必要がありました。
この運転記録証明書は、交通違反、交通事故、運転免許の行政処分の記録について証明するものです。
しかし、面接においては人身事故などで罰金を科されている場合は、10年以上前のことであっても質問されることがあります。
依頼者の方の中で20年以上前の人身事故(大きな事故ではなく、罰金に科せられた)の質問をされたという方も中にはいらっしゃいます。
過去のことなので、忘れている方もいらっしゃいますので、質問をされて戸惑う場合もありますので、そのような過去のことも聞かれる可能性があるということを、心の片隅にでも覚えていてください。
帰化申請後の面接の対策は?
面接の対策ですが、上述した通り法務局へ提出した帰化申請書類の内容から質問されることがほとんどです。
したがって、当然のことですが申請書類を正直に記載することが重要になります。
書類の内容と質問への答えに矛盾があれば、帰化の担当者の心証はよくありません。
したがって、面接前にもう一度自身が提出した書類内容を確認しておくことをお勧めします。
帰化申請の際に法務局へ提出する書類は正副2通
法務局へ提出する書類は正本と副本の2通必要になります。
申請すると、正本と副本は返ってきません。
つまり、3通作成して自身で保管するものも作っておくと、面接前にもう一度書類内容を確認することができます。
また、行政書士などに依頼している場合は、行政書士から申請した書類と同様のものを渡されると思いますので、それを面接前に確認することになります。
行政書士の中には、法務局へ提出する正副2通だけ作成して、依頼者の方には申請した内容と同じ書類を渡さない方もいらっしゃいますので、その際は、一言「どのような書類を提出したか確認したいので、副本(データ)を下さい。」と伝えてください。
面接では帰化申請の書類内容から質問を受けますので、行政書士に書類作成を依頼した場合は、確実に書類内容をもう一度確認しておく必要があります。
当事務所でも、法務局へ提出した書類と同様の書類を依頼者の方にお渡しして、面接のために書類確認をすることをお願いしています。
漢字テストが行われることも
面接は日本語で実施されますが、面接時に面接官が日本語能力に疑義を持った場合は、漢字テストが実施されるケースもあります。
漢字テストは概ね小学校3年生程度の難易度で出題されるため、日本語に不安がある方は、事前に漢字の問題集等を購入して、勉強をしておくこともお勧めします。
まとめ
帰化申請をした後の面接では、申請した書類の内容から多くの質問がされます。
「面接で何を聞かれるのかわからないので、不安。」と相談を受けることが多くありますが、結果として正直に書類を作成していれば、面接では何を質問されても大丈夫だということになります。
つまり、一番の面接対策は申請書類を正直に書いていくことになります。